びぼうぶろぐ。

基本的に自分の備忘録のためですが、同時にどなたかのお役に立てればと思いながら書いています。

NHK プロフェッショナル仕事の流儀「あなたらしく、笑顔で生きて~精神科医 本田秀夫」

NHK プロフェッショナル仕事の流儀「あなたらしく、笑顔で生きて~精神科医 本田秀夫」

たまに見るこの番組、
今回は発達障害の専門家についてでした。

実は私の子供も、
発達障害なんじゃないか、みたいなことを赤ちゃんのとき言われていて
専門の幼稚園みたいなところも勧められたこともありました…
なので発達障害関連の本も読んだことがあるし、
全く無縁の世界ではないです。

まあでもうちの子の場合、
私の親感覚から言うと
育てにくいし、変なこだわりは強いけど、
社会でやってけないほどではないな、という感じでしたんで
その助言は丁重にお断りしました。
たぶんグレーゾーンなんじゃないか、と思います。
とにかく小さいときからこだわりが強かったんで。

まあでもそんなに困るほどではないな、
とは親として思って、あんまり悩んでもいませんでした
(私も似たような子供だったんで)

もちろん低学年のときは、細かく気を遣うことはありました。
たとえば、図工の時間、時間通りにできないとパニックになってしまう、
女の子の着替えをじっと見てしまう
(たぶんいやらしい意味ではなく、自分と違うので、興味があったのだと思う)
などちょっと困った行動もあって、先生に相談されることもありました。

でも私は連絡帳に、
本人はこういうつもりで悪気はないと思う、とか
こんな傾向がある子なので、こういう対処をしてくれるといいと思います、
家ではこういうことがありました、
ということを書いたりして
市の児童福祉士さんだったかのアドバイスをいただいたりして、
先生もそれに合わせて対応してくださっていたんで
いじめなどに至ることはありませんでした。
時には先生にお手紙を書いたこともありましたねえ…

今では学校では楽しくやっているようです。
彼のこだわりの強さは
勉強への集中力や興味、決まりをきちんと守る、
といういい方向に使われていますし、
まあこれも個性かな、と。

今回の本田さんという医師の方も、番組の中で
発達障害について
「そもそもどこまでが普通で、どこまでが障害なのか」
「彼らの幸せは、その社会や時代に受け入れられるかどうかの問題」
と言っていたんですけど、
本当に私もそう思います。
そりゃ集団行動しなくちゃいけないときに、
一人だけ別のことに夢中になられたら困るんかもしれないけど、
それは学校側とか集団行動の都合の問題なんじゃないかな、と。

もちろん、集団行動を学ぶのも大事なんでしょうが、
その子が別行動しているのは、そのときみんな気づいてない素晴らしいことに気づいて
それを見ているかもしれないじゃないですか。
そこに寄り添って、良い発見したね、とみんなとシェアしてあげるのが
良い教育なんじゃないかなあ、と私は思います。

先生もそういう風に接してくれたら、
みんなに発見をもたらしてくれる存在、として
他の子にもウェルカムされるんじゃないかな、と。

…とまあ前座が長くなってしまったんですが
番組の内容に触れてみたいと思います。

発達障害とは
 いろんな番組で取り上げられていることですが
 最初に発達障害と診断される症状について紹介がありました。
 ・ASD自閉症スペクトラム(こだわりが強いなど)
 ・ADHD注意欠陥、多動症(落ち着きがない、気が散りやすい)
 ・LD学習障害(読み書きなど特定のことがやりづらい)
 これらの組み合わせが見られる場合もある

○本田さんの診察
 本田さんの診断は基本
 「その子の話を聞くこと」

 ご本人の話によれば
 「治療ではなく診療。
  個性なので、それは治すのではなく、意欲を引き出すこと」だそうです。

 ・中2の男の子の診察。
  母親と一緒に来ていました。
  彼は自閉症スペクトラムで、電気製品マニアなんだそう
  あと、頑張りすぎて疲れちゃう、と言っていました

  でも診察の雰囲気は明るい。
  お母さまの性格もあるんでしょうかね、
  母「机の上に、勉強と好きなものがあるとごみ屋敷になっちゃって…」
  子「ごみ屋敷はひどいよ。じゃあ好きなものだけ体にくくりつけとけば?」
  本田さん「それは重いんじゃない」
  とまるでコントです(笑)

  しかも彼、玄関のピンポーンみたいなやつを持ち歩いていて
  本田さん「なんでこんなの出てくるの?(笑)」
  子「押しごたえがあるのがなんかいいかな、って」
  母、本田さん「そうか」(笑)
 
  その雑談の中から、
  学校はどうなの?などと聞き出すのが本田さんのやり方。

  本田さんは
  「発達障害は個性の一部、治療で無くなるものじゃない」とおっしゃる。
  治療は症状を治すことだが、
  自分がやっているのは、その人が生きやすくなるよう手助けすること、
  意欲やモチベーションを引き出すことなんだ、と。

  それから、本田さんはその子の良くなったところを見つけて指摘する。
  「いいように見えないことも、
   ポジティブにみるとプラスに向かっていくんじゃないか」
  と話していました

 ・小5の男の子
  彼はASD、LD両方ある
  色々熱中しやすく、今は野球にはまっているらしい
  
  本田さんは野球の話、友達の話などをしつつ、
  頃合いを見て学校や勉強の話も聞いていく
  「一人一人のお子さんを必死で見てます。
   どんなことに興味があるのかなとか、
   どんなことを話したらどんなリアクションがあるかな、
   と思ってみている」

  この子は3年前不登校だったそうですが、
  1年半本田さんのところに通うと、
  だんだん学校に行くようになったそうです
  「前はいかなきゃいけないかなと思ってたけど、
   行けるときに行けばいい、と思えるようになった。
   先生は、何を言ってもいいんじゃないですか、と受け止めてくれる」
 と言っていました

 …ここまで見ていて思ったのは
 本田さんは純粋にその子に興味を持っている、ということ。
 ご本人によると「一人一人にリスペクト(尊重)を持っている」そうですが
 医者として症状を聞く、
 というより、人間として接してその子たちの話を聞いている、という感じでした。

 これって、発達障害の子、というより
 普通に子供と接するときに取った方がいい態度だ、と私は思います。
 特に2~3歳とかの駄々こね時期はそうじゃないですかね…
 そういうとき、親って
 「いいから言うこと聞きなさい!」
 て無理やり親の言うことを聞かせる態度になりがちだけど、
 それだと子供は怒られた記憶しか残らなくて納得いかないし、
 自分のこと分かってくれない、と親のことを信用しなくなるんじゃないかと。

 私自身、上の子がこだわり強くて困っていた時期はそうでした。
 そういうとき、時間とか周りの目とかがあるんで、
 親としてはイライラしちゃうんだけど
 ある時から、怒ったら逆効果、余計に手が付けられなくなるな、と分かりました。

 そういうときは、なんでそういうことするのかな、と聞いてみる。
 その子の目線になって考える。
 すると、そうか、そういう見方があったのか、と怒りがなくなるのですよね。
 でもまあ、状況によってはそうもいかないときもあるが、
 そうか、あなたはそうなのね、でもこう受けとる人もいるよ、
 と伝える方が本人も納得するんですよね。

 別にその子は周りを困らせたいとか変わった行動をしたいわけじゃなくて、
 なんか理由があって行動してたりする。
 それをおかしい、と思うのは、その子が問題なんじゃなく、
 自分がその子の行動に勝手にジャッジを加えてるに過ぎない。

 だから、その子の話をちゃんと聞くことで、
 あーそうか、だからこんな行動してるんか、
 そういう子なんだ、とすんなり受け入れられるようになる、
 すると親とか周りの人間も楽になるんじゃないかな、も思います。

○本田さんの活動
 本田さんは、診察の他に発達障害の人を支援するNPO法人も立ち上げている
 取材のときは、発達障害の人のなかで鉄道マニアな人たちの集まりがありました。
 ある人は、自分の撮った写真をスライドにしてみんなに発表し、
 他の人は感想やアドバイスを話す。

 本田さんは、
 「こういう活動がいい治療になるんじゃないか」と話していました
 「自分が孤立しているんじゃなくて、
  好きなことを通じた仲間がいるんだ、と実感できるでしょう」と。
 仲間がいなくても、好きなことに熱中できる、
 というだけでも充実感を感じそうです。

○普通も障害も境目はない
 本田さんはこんな話をしていました
 「その人にとっての幸せは何か、と考えますね。
  発達障害の人って、世の中にどんなタイプの人が多数を占めているかによって幸せが決まる、と思う。
  自閉スペクトラムは、平均的な人よりも趣味が偏っているだけだし、
  学習障害は平均的な人よりも勉強が苦手だから問題となる」

 「どこまでが障害でどこまでが普通だと見なすか。
  ずーっと30年考えています。
  だって、本人は別に悪気はないし、
  時代や社会によっては生活できてたかもしれないのに、
  社会によってはじき出されてしまうし、…。
  今はそんな時代じゃないですか」

 本田さんは「僕も基本、ASDとADH両方あるんです」と話したあと
 「発達障害について、もう少し広くイメージしていただいて、
  奇異な目で見る敷居をもう少し低くしてほしい。
  自分も(障害の中に)入ってる場合もあるし、
  たぶん当てはまる人もたくさんいるんじゃないですかね。
  こういう人もいるんだ、くらいの気持ちで見てほしい」

 そうですね、
 私も子供の頃、忘れ物したら一時間中泣いてたり
 (隣の子に「あんたおかしい」と言われたこともありました)
 朝自分で起きられなかったら、ドアを壊す勢いで親に八つ当たりしまくってたり
 変なこだわりがあったところを考えると
 グレーゾーンの人間なんだろうなぁと思います。
 ついでに言うとうちの義父さんも変なとこで細かくて、
 地雷がどこにあるんかよくわからんから、
 グレーゾーンの人なんだろうなあ、と思ったりする…
 (母親から育てにくいと言われていたらしいし)

 …てことを考えていると、
 発達障害と名前はついているが、
 実はそんなに珍しいもんではないのでは?
 と思ったりする。

 昔の義務教育では、
 今よりもみんな仲良く、みんな一緒に、て風潮だったんで
 余計生きづらかった気がする。
 大学に入ったときは
 自分より変わった人が多くて一気に気楽になれたんで、
 やっぱり周りの環境は重要だと思いますね。

 ちなみに本田さんは
 今でも毎日決まった時間にゲームをしたり
 毎回必ずヨーグルトを食べたり、
 色んなこだわりがあるんだそうです。
 そういや私も毎日朝は同じもの食べてるな。

○本田さんの生い立ち
 本田さんが発達障害の専門家になった原点として
 お父様の存在があるようです。

 取材スタッフが実家を訪ねると、
 床の間に芸術的な書道が…
 
 本田さんのお父さんは、
 とにかく何にも熱中しやすいらしく、
 数学に没頭したり、書道に没頭したり、カメラに没頭したり…
 おいくつですか?と聞かれ、
 「まだ85歳です」
 とても多趣味で色々やりたい、と。

 お父さんは実は今で言うアスペルガーらしく、
 本田さんによると
 「コミュニケーションは一方的っだし、こだわりも強いし、かなり自閉的」
 でも楽しそうに生きている、と。

 本田さんのお母さんも
 「泳いでいる魚が沈んだらだめでしょう」と自由な夫を楽しんでいる。

 本田さん自身は、1964年、大阪豊中で生まれる
 父と同じく好きなことに熱中するタイプ
 勉強は好きで、東大医学部に入学する
 どの科も興味が持てず、精神科医だけにひかれたのだとか

 そして、精神科医として発達障害児の治療も行う
 しかし、当時は発達障害はあまりよく分かっていなくて、
 薬や訓練でおさえつけるもの、とされていたそうです
 本田さんもその方針に従って発達障害の子供を診ていたが、なかなか改善しない

 ある日、遊びに夢中になって話を聞いてくれない子に対して、
 遊びを止めさせずに一緒に遊んでいたら話を聞くようになった
 そしたら母親に「うちだと話を聞かないのに」と驚かれたそうです

 そんな経験が続くうち、
 「発達障害の子供を、治療して変えるのは正しいのか」
 という疑問が起きたそうです

 そしてその時浮かんだのが父親のことで
 「コミュニケーションはまるでできないけど、
  本人はハッピーに生きている、ということはあると思った
  障害は悪いものではなく、むしろ個性なのでは、と思った」と。

 「その人のいいところを伸ばせば、
  凸凹は残るかもしれないけど、
  その人のいいところは伸びる」と。

 そして、こんなことも話していました。
 「そもそも人はなぜ生きているのか、と思う。
  その人が、能力として素晴らしいものを持ちながら、
  生きがいとかを感じられず、辛いと思っている人がいる。
  そういう人の幸せって何だろう、と。
  それって能力とか障害の程度とかじゃないですよね。
  何だろう、と思う」
 障害うんぬんより、幸せになることの方が大事なんじゃないか、と。

 …たしかに、「幸せ」の定義は難しい、と思う。
 どんなに優れた能力があっても、あんた普通じゃない、と排除されてしまったら
 その人は不幸な気分になる。
 あるいは、優れた能力があってもそれを鼻にかけてみんなに嫌われていたら、
 それも幸せには見えない。
 あるいは、どんな大変な障害や困難を抱えていても、
 個性を生かして楽しそうに生きている人もいる。

 私が思うに、幸せって、
 ・自分を肯定できること、
 ・周りの人を自分と同じように尊重できること、
 の両方できる人のことなのかなと私は思います。

 前者が無いと、自分を卑下したり否定したりして落ち込んでしまう。
 前者だけで後者がないと、才能はあってもただの傲慢な人になる。
 後者があって前者が無いと、他人にあわせるだけの人になってしまう。
 いずれにしても幸せではない。

 発達障害の人って、
 理解されにくい傾向があるので自己肯定感が少なくなりがちだし、
 そうなると他人を思いやる余裕もなくなってしまう。
 そこをなんとか対処できるようにするのが
 本田さんのような専門家なのかな、と思います。

○自分で対処できるようになること
 さて取材のクライマックスは高校2年の女の子の話でした
 彼女は小学生の時から不登校になり、
 以来本田さんは5年半見ている

 診察の話を聞いていると、
 空気が読めないけど、
 逆に読み過ぎて疲れてしまう。
 友達と喧嘩して泣いて落ち込むこともある、と。

 今は芸術系の学校に通うが、
 制作を頑張った後、
 力尽きて落ちちゃうときもあるんだそうです

 その子は自分でも落ち込む原因が分からないけど
 急にドーンとくることがあり、
 そのことに苦しんでいるようでした。

 本田さんは、落ち込むこと自体をどうにかしようとはしない。
 本人が落ち込んだときも、
 それを受け入れて対処できるようになることが大事だ、と考えているようです。
 「自分がときどき落ち込むこともあることを受け入れたうえで、
  生活パターンを考えたり、
  やり方を工夫していくことで、
  落ち込みが楽になればいいですね」

 彼女は高校は美術系を選択し、
 賞にも輝くなど、かなり才能はあるようです。
 というか、苦しみを絵で表現することで自分を解放している感じで、
 「嫌なことがあっても作品になる、
  悩みがあるからこそ、私の絵は濃くなっていく」と話していました。
 たしかに、絵は全体的に暗い印象ですが、
 なにか心をぐっとつかまれるものがあります。

 彼女は、本田さんの元を訪れたときのことを話してくれました。
 「一度底が見えないほど落ち込んじゃって…」
  死のうと思って包丁を探し、
  お腹に刺そうとしたけど
  直前になってやっぱりできないとなった、…
 と、けっこうすごい体験を淡々と話してくれました。
 「一番落ち込んで切るときに対処してくださった」

 しかしそのとき、彼女は本田さんと話をせず、
 本田さんは母親から話を聞くしかなかったそうです

 でもそのとき、本田さんは無理じいをせず、
 彼女が話してくれることをひたすら待った
 「光が見ないときは、我慢することもポジティブなんですよね。
  どこに足を出しても踏み外すなら、
  何もしない、というのも一つの選択肢」

 すると、彼女が突然友人のことを相談して来てくれたそうです。
 「彼女が、この状態から抜け出したいのかもわからなかったから
  こういうことを考えているんだ、とびっくりした」

 それをきっかけに、次第に彼女は話をするようになる

 本田さんは彼女との5年を振り返り
 「彼女の5年の中で重要な変化だと思うのは、
  人に相談できるようになったこと。
  たまったことを自分の中で整理して、
  他の人に伝えられるようになった、てことだよね」

 そして、そのような彼女の成長を感じさせてくれる場面がいくつかありました。

 ある日、美術部の流しそうめんのイベントがあった
 最初は友人たちと楽しそうに過ごしていたが、
 突然彼女は部屋を離れ、一人別室で机に伏している

 スタッフが、しばらく様子を見てから彼女に話しかけると
 疲れてきたので場所を離れた、と話していました
 「疲れてくると気が遠くなるというか…
  それで音が入ってくると混乱しちゃう。
  音を拾て無駄なものが入ってきちゃったり…」

 でも、彼女は自分で、
 あ、ヤバイな、と思って場所を離れることができた。
 それは自分で判断して対処していたわけです。

 また、その次の診察のとき
 いつもは母親を待って一緒に来るのですが
 「今母はお手洗いに行ってます」と一人で診察室に入り、
 最初は一人で本田さんと話していました。
 
 そしてその診察の時、
 「バイトに遅れちゃって…」
 という話をしていました。
 母親によると、
 バイトに行く直前に彼女が泣き出して、
 今は無理、作業できない、と言ったので
 自分で電話して遅刻します、と言ったのだそう

 そのとき、彼女は○○時には行けます、と伝えたそうです。
 それはなんで?と本田さんに聞かれると
 「そのあと猫カフェに行けば大丈夫だと思った
  なんか癒されたくて…」

 本田さんはその話を聞くと、
 「その判断すごいよね。
  調子悪い、だけじゃなくて、なんとかしなきゃと自分で思ったんでしょう?」

 そんな風に、彼女は
 心の落ち込みに自分で対処できるようになってきている、と。

 彼女は終わりの方では
 「落ち込んじゃうと立ち直れない、というか、…
  まあでもそれでいいかなと思えてきた」

 「心はだんだん軽くなってきています。
  将来はまだ分からないけど、美術の道に進みたい」
 と話していました

 本田さんは、
 「自分で人生考えていくんだ、という心づもりができていている。
 それが大人になるステップになればいい」
 と話していました

 …自分で言えるようになること。
 これは大事だなと私も思います。
 私の子供も、低学年のときは
 私が連絡帳で連絡したり、先生と電話したりして
  こういう傾向があるので、こういう対処をしてくだされば、
 ということを伝えていたのです。
 本人がそれを見ていたからかは分かりませんが、
 最近は「最初から自分はこういう傾向がある、と自分で言ってきたんで」
 と先生がお話してくださったんで、
 おぉそこまで成長したか、とちょっと驚きました。

 前読んだ発達障害の本にもそのようなことが書いてあった記憶があります
 (「LD・ADHD高機能自閉症のある子の友だちづくり」 リチャード・ラヴォイ)
 発達障害の方で社会的に成功した方々を調べた研究では
 成功したカギは、
 自分の特性を理解して周りに伝えたり、
 コントロールしたりすべを身に着けていたこと、だそうです。

 自分の長所短所と同じで、
 それを理解して、どうやってコントロールして、武器にしていくか
 を考えていくのが大事なのかな、と思います。
 
○最後に
 本田さんのような発達障害の専門家は
 まだまだ少ないらしく、
 育成にも本田さんは関わっているそうです。

 最後に、プロフェッショナルとは?の質問に
 「それを仕事にする、となったら
  そのことをずっと考え続けること。
  飯食ってるときも、遊んで亭も、これ仕事になるかも、と
  考えられる人がプロフェッショナルだと思います」
 とのお答えでした。

〇感想など
一番印象に残ったのは「どこから普通でどこから障害なのか」という言葉です。
今の社会の大方の企業では、
平均的にそこそこ仕事ができて、
そこそこ人付き合いができる人が求められているけど、
それは恐らく工業化社会になったためではいか、と思う。

工業化社会では
同じものを効率よく作ることが求められ、
それを作る人間もみんな大体同じような平均的な人間であることが望ましいとされていた。
ベルトコンベア的生産だったら、阿吽の呼吸で他の人と協同して働くことが求められた。
だからそこに適応できない人は、
だめな人だとかおかしい人だとされてきてしまってきていた、
というのが現代の社会なのだと思う。

でも最近はちょっとずつ変わってきているのかなと思います。
同じようなたくさんある均質的なものよりも、
時間をかけてこだわって作られた一品物が、
たとえ高くても評価されるようになってきたり。

そういう時代なんで、
これからはこだわりがあったり、
丁寧に仕事したりできる発達障害の方々が
活躍する余地ができてくるのかなと思います。

でもそれにはまず自分に自信を持ったり、
困ったときに助けを求めたり、自分なりの対処ができるようになることが大事。

そういう意味では本田さんのような専門家は大切だし
あとは親たちの理解も必要だなと思いました。
自分の子供が発達障害ではないとしても、
だだこね時期とか、
子育てで困ったなぁと思う時は多かれ少なかれはるはずで。
そういうときに、発達障害の人への対応の仕方を知っていることは
とても参考になるんじゃないかな、と、
これは私も実感として思います。

最後の子の時、本田さんがしていた
「その子が自分で動き出すのを待つ」
という姿勢も印象的でした…
無理やりやらせても子供は動かない。
親や周りは、心配になっちゃうかもしれないけど、
子供はきっと自分で答えを知っていて
タイミングも自分で知っているのかな、と。
そこを信頼して待つ姿勢も、子育てや教育には大事なのかな、と。
これも、別に発達障害の子でなくても
必要な姿勢じゃないかと思います。

NHKさん、
最近この時期は発達障害スペシャルをしておられますが、
見ていると勉強になりますね。
所ジョージさんの番組も良かったです。
色んな人が受け入れられる社会になればいいなと心から思います。

というわけで今回はこの辺で。